50代、60代から趣味で始める楽器のお勧めは? フルートやマンドリン音楽など
音楽の趣味は何歳から始めても素敵なものです。「楽譜が読めない」「センスがなくて」と諦める事はありません。興味がある楽器に触れ、楽しいと思える環境に身を置く事が大切です。様々な音楽ジャンルを選べますが、まずは一つの楽器に絞ってみましょう。50代、60代のこれから新しく始めるのに適した楽器をご紹介します。
管楽器
管状の楽器に息を吹き込んで音を出す管楽器。子供の頃は学校でリコーダーやピアニカに親しんだものです。多くの呼吸が求められますから運動になりますし、肺活量が上がって代謝も良くなります。顔回りの筋肉も鍛えられるので、50代から衰えがちなお肌のアンチエイジングにも効果的!?
フルート - 優雅な音色と楽器の輝き
音色の優雅さに、演奏する姿勢の美しさ。よくドレスを着た女性がフルートを吹いているイメージがありますが、男性のフルート奏者も特に珍しくありません。
まずはフルート専門の音楽教室で習ってみてはいかがでしょうか。最初から綺麗な音色を出せる人は、まずいません。マウスピースにあてる唇の場所と形、息の吹き込み方、角度などをレッスンで学び、ようやくフルートらしき音が出せるようになったかな? と思えるまで早くて1ヶ月以上。
安定して演奏ができるようにはさらに数ヶ月の練習が必要です。長い練習の積み重ねは、どんな楽器にもいえること。アンサンブル公演等でデビューして経験を重ね、ゆくゆくは市民オーケストラに参加できるかもしれませんね。
フルートの価格というと銀メッキや金メッキが施されて高そうな印象がありますが、安いものなら1万円台からあります。
オカリナ - 手軽ながら奥深い個性的な楽器
オカリナは口をつける歌口の部分がリコーダーと同じ構造なので音を出しやすく、子供からシニア世代までスグ簡単に演奏できる楽器です。一方で高音を出したり、狭い音域の中で豊かに表現するには高度な練習が求められる奥が深い管楽器でもあります。陶器や木材、プラスチックなど様々な素材から自由な形で作られるオカリナ。楽器そのものを自作することもできるので、自分の手作りしたオカリナなら愛着が湧きますね。
既製品を購入しても数千円と手軽に始められるため愛好家も多く、民間のオカリナサークルが全国に多数あります。50代、60代が中心のアマチュアオカリナ奏者が介護施設でコンサートを催していたりと、身軽でアクティブな活動も可能。今日から始めて音楽の楽しさを感じられる趣味の楽器として、オカリナはオススメできます。
弦楽器
両手を器用に動かして弦を震わせ、鋭い音色でアルペジオや和音を響かせる弦楽器もいかがでしょうか。
マンドリン - 古くから日本に普及してきた西洋の音
イタリア発祥の弦楽器で8弦4コースからなるマンドリンは、本体の大きさがクラシックギターよりも一回り小さくて比較的小型。そのため子供や女性でも扱いやすく、全国で数多くのサークル団体が演奏活動しています。
日本では1960年代から70年代にかけて大学生を中心に本格的に普及しました。その頃の世代が2000年代に再興させ、60代、70代になった今でも全国各地のマンドリンクラブでコンサートの旗振りをされていたりと活発。お住いの地域で探してみると、意外なご近所さんもマンドリンを嗜まれているかもしれません。
洋風な音色の中にどこかオリエンタルな雰囲気が漂い、日本の楽曲も非常にマッチします。特徴的なトレモロの響きにあわせて美空ひばりさんの「川の流れのように」や葉加瀬太郎さんの「情熱大陸」なんてどうでしょう。
少人数の合奏からオーケストラの伴奏までマルチに対応できる楽器です。もちろんソロのマンドリン独奏でシンガーソングライターを目指すのもOK。
ヴァイオリン - あのクラシックな響きを自宅で
クラシック音楽を始めるにあたって敷居が高く感じられる方は、ヴァイオリンが値段も技術も高嶺の花のようなイメージを持ってはいないでしょうか。確かに上を見上げればキリがありませんが、実は最近のバイオリンは1万円以下で買える入門用の品揃えが豊富なんです。
趣味でヴァイオリンを始めたいけどマンション住まいで大きな音が出せない、そんな騒音の心配はエレキバイオリンやサイレントバイオリンなら解消できます。弦の震えがヘッドフォンで聴ける形に電子変換されるから大丈夫。
マンツーマンのバイオリン教室であれば融通も効いて本格的なレッスンを楽しく始められます。自宅でも日々の研鑽を重ねるほど上達が感じられますし、場所も取らないヴァイオリンは仕事や家庭と両立したマイペースな趣味として丁度よいでしょう。
50代、60代の余暇をどう過ごすか、何歳になってからでも趣味の楽器を始める最初の一歩は、豊かな人生に必ず寄与することでしょう。