健診では異常がないのに、頭が重い、体がダルい、食欲がない(56歳 男性)
朝から頭が重い、体がダルい、食欲がないといった不定愁訴に悩まされています。
会社の定期健診では、どこも異常なし。症状も日によって出たり出なかったりと、定まっておりません。多少のことではありますし、悪化する気配もないため現在は我慢して過ごしています。
こういうはっきりしない症状にも鍼灸やマッサージは効果があるのか知りたいです。
高知県在住、男性 (56) 独身、会社員
このような不定愁訴は日常的に誰しも経験する症状ですが、現代医学(西洋医学)では、なかなか原因を特定することは難しく「異常なし」とされてしまうことが殆どです。
現在医学では、「血圧が標準より高い」「熱が〇〇度ある」「骨に異常がある」など、数値や画像で見えるものでしか評価されません。
しかし、中国医学では「頭が重い」「体がダルい」「食欲がない」といったはっきりしない症状を大変重要視して、体中で起こっている様々な現象を捉えようとします。
そういう意味で、中国医学をベースとした鍼灸治療やマッサージを行う治療院では、不定愁訴こそ最も得意とする分野といえるでしょう。
具体的には、問診や触診(脈診、腹診、舌診を含む)を行いながら症状を分析し様々なタイプに分類していきます。
例)
気虚証 | 疲れやすい、朝起きにくい、息切れがする、など |
気滞証 | 喉や胃がつかえる、胸が苦しい、便秘がち、など |
陰虚症 | 目がかすむ、血圧が高い、皮膚が乾燥する、など |
痰飲・水湿証 | 体がだるい、むくみやすい、頭が重い、など |
血虚証 | 髪がパサつく、足腰が冷える、手足がしびれる、など |
さらに、食べ物の好み、精神的な状態、汗や尿の量や状態などを細かくチェックして原因を特定します。実際の治療は各治療院の方針によっても異なりますが、大まかには症状に応じて経絡やツボを特定し、鍼やお灸で様々な刺激を行います。
マッサージは中国医学の場合、推拿(すいな)といわれ、経絡(けいらく・エネルギーの通り道、ツボが並んでいる場所)を効果的に刺激し、滞っていた気の流れをスムーズにします。
鍼灸治療は、体の機能を亢進させたり逆に抑制することで本来あるべき状態に近づけていくことが目的です。
鍼やお灸の種類、施術方法などは治療院によって異なりますので、事前にホームページやお電話で内容を確認して来院されることをお勧めします。
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