シニアの棚卸しは第三者の目も借りて
「案の定、誰からも指摘されなかった、やはりとるに足らないスキルだった」
と考えて、封印してしまうケースがあるのです。
確かに、
当事者を知っているからこそ
言えない、言わない、気付けない。
これはある程度避けられません。
自覚もなく、他者からも指摘されなければ
そのまま埋もれたままの強みでしかないのです。
【フラットな視点からの評価の大切さ】
公的な就業支援センター等のサービスの中に、
面談によるカウンセラーがあります。
身近な人も自分も気付けなかった強み、
知ってはいたもののそこまでの強みとは思っていなかったスキル、
これに気付けるのは却って既存の関係者以外というケースは珍しくありません。
事実、もう10年近く前になりますが、
50代半ばの方で早期退職して第二の仕事に就きたい
という相談を受けたことがありました。
その際のやり取りで非常に整然とした口調で内容も整理され、
こちらの意見をうまくまとめ直して適格に把握していた点を
私は彼の大きな強みとして指摘したのですが、
「会社時代にそんなこと一度も言われたことないですよ」
「当然、家族からも言われてないし」といたって及び腰でした。
なので強く就業支援センターでの個別相談を奨め、
自分に自信を持って欲しい旨を伝えました。
その後、約半年後でしたが、相談者から連絡が入りました。
何と相談に出向いた支援センターの相談員というポストで再就職が叶ったのです!
ちょうど担当になったベテラン相談員の方とのやり取りで
コミュニケーション能力と話のまとめ方の的確さを大いに評価されたそうです。
さらに何度目かの相談時にこの相談員の方から、
実は自分は事情があって退職し田舎に帰るので
貴方に後任を任せたいという申し出があったそうです。
手前みそになりますが、
彼が私の相談に来なければ、
私が気付いた彼の強みを指摘し、
専門のカウンセラーに相談に行くことを推奨することもなく、
彼が決断して相談に出向かなければ、、
こういう結果にはならなかったのは間違いありません。
無論、
最大の成功要因は、彼自身が行動を起こしたことに尽きます。
見も知らぬ私に相談すると決め、事務所に足を運んだ決断。
初体面の新米行政書士(当時)の提案を受け入れて支援センターに出向く決断をしたこと。
全ては当人の決断と行動が望外の結果を招いたのです。
自分が知らない、自覚していないスキル、
価値を認めていないノウハウや経験値が
新たな角度から、フラットな立ち位置から見られることで
一気に大いなる差別化の武器となるかもしれないのです。
そのきっかけ作りとして、
今後、または現在すでに再就職や転職活動を始めている方、
もちろん、起業・独立を目指す方であっても
利用出来る公的な支援サービスを利用して自身の棚卸しをすることは
決して無駄にはならないと、私は思います。
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