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古さに感じる希少価値 クラシックカーの荘厳な魅力を理解できる大人になる

 

高級車というと、毎年モーターショーを賑わせるピカピカな高価格帯の自動車を想像するでしょうか。黒塗り新車ハイクラスや、時速350km余裕の最新式スポーツカー外国車のイメージかもしれません。

 

購入価格が高いという意味では、一般市民が街乗りするクルマと比較すると確かに高いです。2、300万円のスタンダード車に対して、500万円、1,000万円を超えるようなクルマは買うのに勇気が要りますね。

 

しかしながら、クルマにはもっと広く、そして古い世界があることをご存知でしょうか。

 

製造終了してプレミア価格が当たり前のクラシックカー

 

現在も世界中のコレクターに愛され続けているクラシックカー。30年、40年、50年以上も前に生産が終了した古い名車には、車種や状態によって様々ですが希少性の高さからプレミアムが付きます。

 

若くして成功した金持ちが最新バージョンの新品黒塗り高級車に飛びつく一方で、彼らが生まれる前から存在していたヴィンテージカーの価値を理解する人たちは年齢層も高く、保有資産もケタが違ったりします。

 

永遠に不滅の魅力 博物館にも展示される色褪せない価値

 

旧車の愛好家は長い車歴に裏打ちされた車を見る目も一流。ヒストリックカーだけが持つユニークでノスタルジックなデザインを愛しています。古代神殿と見紛う個性を主張するフロントグリル。あるいは流線型が美しいロングノーズのスポーティクーペ。

 

良きオーナーにメンテナンスされ磨かれ続けたクラシックカーに宿る、決して失われることのない永遠に不滅の魅力です。新古や流行の波に左右されない美しく洗練された豪華絢爛なデザイン性を、世界各国のクルマ好きな富裕層は求めています。

 

 

我々一般市民でも買おうと思えば買えるような市販中の新車で高級車カテゴリのキリを見ると、日本国内なら1,500万円ほど。外車ではフェラーリのラ・フェラーリで1億6千万円、ランボルギーニのヴェネーノでも4億4千万円といったところ。サラリーマンの生涯賃金がだいたい2億5千万円ですから、もうちょっと頑張ればフェラーリなら誰でも買えそうな圏内です。

 

ところが高級クラシックカーは基本的にオークションの世界。定価など存在せず、青天井に高騰します。もう製造されていない車であり、博物館にも展示されるほどのプレミア感は高級新車の比ではありません。今では不可能な設計やデザインのクルマがほとんどであり、また主要な愛好家が中高年かつ富裕層という比較的裕福な層に偏っていることも手伝っています。

 

 

世界に数台しか現存しない推定価格5億円、10億円超えはザラ。1963年型のフェラーリ250GTOは2013年に約51億円で落札されたことも。新車が中古車になるほど査定額が下落するのと反対に、ヴィンテージカーは価値が年々高まっていきます。お値段、気品、プレミアム、どれをとっても名実ともに最高級車だと呼べるでしょう。

 

クラシックカーの低価格帯を見てみると、生存台数が多かったり状態が並程度のものは数百万円からお手軽な車種もあるので検討してみては。ただし、車体維持費に値が張るのは間違いありません。何しろ現在は同型車本体はおろかパーツの生産もストップしていますから、場合によってはゼロからワンオフパーツを作成するハメに。そうした現状維持にかかる手間暇や出費もまた、クラシックカーの楽しめる所かもしれませんね。

 

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