経験豊富な50代に落とし穴?
アトラ50の会員の皆様は、それぞれの分野で活躍を続け、その経験からくるノウハウや積み重ねられた知識を以て日々業務を遂行しているものと思います。
私も、独立・開業してはや10年を経過し、それなりに得意な分野も出来、経験値からの差別化が可能な強みを持つことも出来ました。
なんとか平均点を維持出来るレベルに到達したのではないかろ思うこの頃です。
ですが、こういう時に限って思わぬ凡ミスを起こしやすくなります。
例えば書式の変更に気づかず、記載項目の記入欄を間違えて記載し、土壇場になって「やり直し」になってしまったとか、毎回同じ手続きの業務と「勝手に判断し」スケジュール確認を怠り、大慌てで業務を遂行したなど、致命傷になるようなことはありませんでしたが、「ヒヤリ!ドキッと!」は何度か経験してしまいました・・・
「経験と知識が積み重ねられると、注意力は散漫になる。」
転職後数年を経過して、周囲からも頼られる存在になったようですと連絡をくれた直後に完全な凡ミスを犯してしまったという事例や、同じように開業してすっかり軌道に乗ったと思われた飲食店のオーナーが
不注意からネットで炎上する事態を招いたといったケースは残念ながら、この典型的なケースと言えます。
これは仕事上のことだけではなく、日常生活の中でもまま直面します。
例えばクルマの運転でも、当初は慎重すぎるほどの事前の点検や、最大限の注意を払っての走行等は皆さんも覚えがあると思います。
ですがそのうち運転に慣れ、いつものドライブコースとなれば、注意すべき場所や時間帯を「勝手に決めつけて」しまいがちです。
仕事の場合でも全く同じで、当初は一字一句に精神を集中していた業務が、パターン化した流れ作業にいつの間にか変化してしまいます。 そのような状態に気が付かないまま業務を繰り返していくと、ある日思いがけないアクシデントに遭遇します。
振り返ってみれば「なぜ気が付かなかったんだ?」と言う程度の凡ミスであるにもかかわらず・・・
注意力は、言い換えれば観察力であり、疑問の目でもあります。
「いつものやり方ならば、競合には必ず勝てる」ではなく
「いつものやり方をこのまま続けていて競合に勝てるのか?」
「この仕事の進め方が、昔から最適な方法である。」ではなく
「今の時代に、この進め方は本当に最適なのか?」
こういった考えを維持することが、持続する成功の裏付けになるのです。
自営業でも、サラリーマンでも、なかなか成功しているうちにそれを否定・疑問視するという見方をするということは、難しいものです。
特に現役バリバリの50代ともなれば、これまでの成功体験は自信の源であり、今の自分を築いた証でもあります。 ですがそれはあくまでも「過去の」成功譚です。その時代の、そのタイミングに、その年代であったから「成功した」だけかもしれません。
起業や独立を目指す場合も、過去の自分を物差しにして計画を立てるケースは少なくありませんが、大抵の場合現状とのギャップに気付いていないのです。
あなたの気になる疑問お寄せ下さい!
投資、相続、住まい、法律、健康、ファッションなど、
専門家に質問したいことがありましたら、お気軽にお寄せください!
お寄せいただいた質問や、専門家の回答は、
あなたの個人情報を特定できない形で、Q&Aコラムとして掲載させて頂きます。
また、質問の内容によってはお答えできない場合がある事をご了承ください。
質問例
- (相続)息子の株損失を肩代わりした贈与を節税したい
- (メイク)登山で紫外線対策もオシャレもしたい山ガール向け50代さっぱりメイク
- (整理収納)会社でデスクを整理整頓してキレイに見えるコツ
- (運動)慢性的なテクノストレスを改善する顔まわりの指圧方法
- 質問内容