ゴルフに限らず、モチベーション（＝やる気）は物事の成果に大きく影響します。このコラムでは、モチベーションを維持・向上させるためのポイントをお伝えしています。

あいさつはモチベーションを高める

今回のモチベーションアップ術は、「あいさつ」についてお話ししたいと思います。

皆さんは、あいさつの重要性は、もうすでに理解されていることでしょう。あいさつはコミュニケーションの最初の一歩です。そしてあいさつは、円滑なコミュニケーションを行い、より良い人間関係の形成していく上で不可欠です。

さらにあいさつには、「モチベーションを高める」という効果もあるのです。

人の「思考」と「感情」とは、お互いに影響し合っています。良い感情は思考能力を高め、モチベーションを高めます。そして良い感情は、良い言葉がもたらします。「言霊」という言葉があるように、言葉は人の心に大きな影響を与えるのです。

あいさつが多く飛び交えば、日常のコミュニケーション量、つまり言葉の量が増えていきます。人は元来プラスの言葉を好みます。その方が気分が良いからです。ですから、言葉の量が増えれば、必然的にプラスの言葉「ポジティブワード」が増えていきます。

ポジティブワードが多く耳から脳に入って行けば、感情が良くなり、思考力が高まり、モチベーションが上がるのです。

ゴルフは人から認められるから楽しい

また、あいさつは「あなたの存在を認めている」「あなたを尊重している」という意思表示でもあります。人間にとって一番辛く、悲しいことは、自分の存在を認められないこと、つまり「無視される」ことでしょう。怒られたり怒鳴られたりしている方がまだマシです。あいさつは、自分の存在を認めてもらえている証なのです。

皆さん、一人でゴルフプレーしている姿を想像してみてください。ミスショットをしても誰にも見られず、恥ずかしい思いをすることはありません。が、ナイスショットを打っても誰からも「ナイスショット！」とは言ってもらえません。バーディを取ろうがロングパットを決めようが、誰からも認められずに終わるのです。

これではゴルフが楽しいとは思えないでしょう。ゴルフが楽しいのは、良いことも悪いことも他人から認めてもらえるからではないでしょうか。

ゴルフは人生の縮図と言われています。ゴルフ同様、人は一人では生きられません。組織や集団の中で、他人から認められることで、より人間らしく生きることができます。自分が一人ではないことの証、それが「あいさつ」であり、あいさつできる、してもらえるということは、それだけで幸せなことだと思うのです。

より良い人間関係を築き、自身のモチベーションを高めるためにも、あいさつは自分から率先して行うように心がけたいものです。