私は片づけができない！苦手だ！と

思っている人の、ほとんどがやってしまうのが

すべてのことを先延ばしにしてしまうことです。

そして、片づけができない人の

もっとも残念なことは、

自ら、もっと片づけられない人になろうとしてしまうことです。

部屋は片づけた方がいいに決まっている

と思えば思うほど後回しにしてしまう。

自分のためになる本を買ってきても、実際に読むのは

娯楽性のものばかりで自分のためになる本でさえ

後回しになっていることの方が多く、そのうちに忘れてしまって、

棚の上に置きっぱなしになってしまっていることの方が多い。

ネットショップで買ったモノさえも、届いた時には

どうしても欲しかった気持ちも薄れて、

「後で開けよう」と玄関わきに積み重なっていることがある。

そんな先送り大好きな人でも、

仕事の期限が迫っていたり、どうしてもしなくてはいけないことが

差し迫っていたりすると、逆に、急に部屋を片付けたくなったり、

掃除を嬉々として始めようとします。

そうして先送り人間は、

ますます先送り人生になってしまう。

ふだんの家事をいかに簡単にするか、というのは、

多くの女性が日夜考えていることだと思います。

時短家事の本なんて、すごい人気ですよね。

そして、収納神話と言われるくらい、収納の本も根強い人気です。

実は、これは「部屋を片付けたい」と思って、

片づけ本を買っただけで、満足して何もしないのに似ています。

英語の参考書、DVD、CD、その他の教材をたくさん買えば、

英語が上達する、と思うのと同じメンタリティです。

手抜きグッズや家電も大好きでダイソンの掃除機や

ロボット掃除機など一回で綺麗になる強力な家電や洗剤を

買い集めても、使いこなせなかったり、買ったことで

満足してしまうことの方が多いようです。

掃除道具をたくさん買えば、家がきれいになる、

と思っているので、実際に掃除をしません。

料理が苦手な人ほど、こだわり料理を作りたがる。

こだわり料理でレシピ通りに作り始めると

余分な食材や調味料が増えるだけです。

そういった料理は、まずいことが多く、二度と作ることがない。

料理上手さんは、こだわり料理を作らない。

素材、献立、調理法をシンプルにしている。

鍋やフライパン、食器を集めすぎていない。

どんなにいい道具や食器を集めても、

おいしい料理はできあがりません。

家事や片づけはは切りのない仕事です。

どこかで、線引をしなければ、いつまでたっても終わりません。

片づけを先延ばしにしている人は、どんどんモノを増やし、

使いこなせないまま、先延ばしにしてしまう可能性があります。

あれをやらなきゃ、これもやらなきゃ、と思うのではなく、

「やらないこと」を増やすアプローチをしてみてください。

家事を本当に部屋を片付けたいなら、モノを買うときに、

使いこなす、使い切ることも考えて買いましょう。

そして、いつも書いていますが、

家中の不要なモノを「捨てる」のは、

終わらない家事や片づけを

ラクにする最強の解決策です。