『食卓の教科書』アロマテラピーのはなし。
日本では、イギリス式なので、美容用としての使用目的から雑貨店での扱いが多いのですが、 フランス式は医療用としてアロマテラピーを利用します。
もともと「アロマテラピー」という言葉は、フランス人化学者・ルネ・モーリス・ガットフォセが1931年に造った言葉です。彼が化学実験中に火傷をした際、目の前にあったラベンダーの精油を火傷部分に塗ると、 みるみる回復し、彼自身が驚いたそうです。それがきっかけで、精油の治療的な効果の研究が始まったようです。
アロマテラピーとは、精油が心や体に働きかけてくれる作用を上手に使って、気分を変えたり、健康へ導いてくれるもの。鼻から吸うことにより、直接大脳に届き、肺に届いた芳香分子は血管によって全身に運ばれます。
アロマテラピーの利用法で一般的なのは、芳香浴、沐浴、吸入の3つ。
芳香浴
キャンドルや電気を使った芳香拡散器(アロマポット、オイルウォーマー)は豊富です。
芳香浴は、水やお湯をはった皿の上に、部屋の大きさに応じて1~5滴落として楽しみます。1種類だけでなく、2~3種類の精油をブレンドするのもいいですね。
ハンカチやティッシュペーパーに精油を1~2滴落として、枕元に置いたり、デスクの上に置くのも効果的。製油によってはシミになるものもあるので注意してください。
沐浴
沐浴は、全身浴・半身浴・手浴・足浴。
浴槽に1~5滴入れ、よくかき混ぜ香りの湯気が立ったところで入浴します。肌が敏感な方や幼児は精油の量を減らすことが必要。もし、肌に異常を感じたらすぐに洗い流してください。
半身浴の場合は、浴槽に3滴以下。手浴や足浴は洗面器に1~2滴。よくかき混ぜたら手首、足首まで浸します。風邪などをひいていて入浴が出来ない時にも効果的。皮膚から吸収した精油は芳香分子が皮下組織や毛細血管まで浸透します。
吸入
吸入は呼吸器系の不調を緩和するのに効果的です。
洗面器に熱めの湯をはり、3滴以下のオイルを入れます。湯気を逃がさないように頭からバスタオルをかぶり、立ち上がる湯気を吸入します。これは、冬の乾燥肌にもオススメ。
湯気が立たなくなったら、熱湯を加えると再び香りが立ちます。会社のデスクなどではマグカップで代用。ただし、精油が直接粘膜を刺激することがあるので、咳き込んでいる時は避けた方がいいでしょう。
効果が高いアロマテラピーですが、高齢な方や、妊婦さんは充分注意して使用しましょう。香りに反応しやすい方は、不快に感じたらすぐに使用を中止してください。
体も小さく抵抗力の弱い幼児は、精油の影響を受けやすいので、ごく少量にしましょう。
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