『食卓の教科書』キッチン収納のはなし。
日本の食卓は多国籍です。和食、洋食、イタリアン、中華、エスニックなどなど。当然のように、多様なキッチンツールが必要になります。
たとえば包丁。刺身、菜切り、出刃、パン切りなどなど。さらにピザカッターや、チーズナイフなど多種あります。そこで困るのが収納。
収納の基本は3つ。
使う場所の近くに収納する
まな板は調理台の近く、鍋やフライパンや魚焼き網はコンロの近くに収納。
キッチンは火を使ったり、包丁を使う場所なので、家庭内でも事故が多い場所の1つに挙げられます。ですから、動きに無駄がない方が事故も起こりにくいのです。
軽いものは上、重いものは下
鍋でも土鍋など重いものは下方に、軽いミルクパンなどは上部の吊戸棚でOK。ボールやざる、蒸籠のような軽いものは吊戸棚(床から140~165cmくらいのところ)に。
ストック品でも、酒やしょうゆ、ミネラルウォーターなどは下(床から66cmくらいまで)に収納するのがベストです。重い物をわざわざ持ち上げて収納することもないと思いますが、「重い物を上から取る」ことは危険な行為。
また、地震時に戸棚から収納物が飛び出た場合、上から重い物が降ってくる状態になり、非常に危険です。地震・災害時に、揺れで勝手に扉が開かないよう、ロックがかかる、耐震ラッチというものがあります。耐震ラッチ付きの吊戸棚や食器棚は収納物が飛び出す心配がありません。
使用頻度が高いもは下、低いものは上
あまり使わない季節物、正月用の重箱やお屠蘇のセット、ひな祭り用の甘酒セット、ピクニックバスケットなど。吊戸棚の一番上、踏み台を使う場所に収納してもOK。
一方、毎日頻繁に使う調味料やラップ類、日常使いの食器などは、目が届き、しゃがんだり背伸びしないで取ることができる場所に収納しましょう。
動きに無駄や無理がなく、家事効率もよく事故にもつながりません。高さとしては66~140cmくらいが適しているといえます。
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