起業・独立と役職定年制の見直しで悩む
これを捨ててまで、今独立する理由はあるだろうか?
これが何も考えていないままここまで来ていた方であれば
「ラッキー! 早まって早期退職しなくて良かった!」
程度で済んだ話でしょう。
緻密な第二の仕事、第二の人生設計を完成させていたがゆえの
難しい2者択一を迫られることになったのです。
進むべきか、留まるべきか?
この制度の見直しはこの方にとってはグッドだったのかバッドだったのか?
考え抜いたあげく、改めての相談となった訳です。
【残留のメリットは?】
この方の起業の動機も、間もなく直面する役職定年を前にして
今更元部下の下で働く? それも半額近くに減額された給与で、肩書なしで?
といった新たな職場環境を受け入れることは難しいという判断からでした。
だったら役職者のままで早期退職し、起業・独立を図ろう!
この前提が見事にひっくり返ったのですから悩むのも当然です。
いい方はまずいかもですが、「魅力あるニンジンが鼻先に吊るされたのです。」
で、あるならば あえて成功の保証はない起業・独立を
いまする必要はどこにもないではないか?
でも、今の年齢だから起業のタイミングはラストチャンスではないか?
目先の誘惑に負けて大きな選択ミスをしてしまうのではないか?
残留のメリットは何と言っても物心両面での安心感でしょう。
まずは先立つもの=収入の心配が解消されます。
役職手当がついた今の収入が定年退職まで保証された。
外部に向けた肩書も今まで通り(~部長、~次長のまま)
無論、管理監督者として部下を率いての業務となる。
心情面でも再びモチベーションがアップするのは確かでしょうし
大げさな言い方をすれば生まれ変わった「新生〇〇部長」として
新たな目標を掲げての再始動にも繋がることでしょう。
これに対し、起業・独立を果たした場合
当然ながら業界では無名中の無名、存在感はゼロ。
全ての責任は自分にあり、結果責任はひとりで負う。
どんなに緻密な計画でも必ず穴はあるもの。
想定外の事態にいつ遭遇するかは運次第!
但し、成功すれば全て自分の成果となる。
軌道に乗れば生涯現役で働ける。
メリット、デメリットは五分五分と言っていいでしょう。
起業・独立の場合、イメージとして「退路を断つ」
といった不退転の決意が求められます。
断ち切らんとした退路に、
魅力ある存在(役職定年廃止)が現れたならば…
実は以前にも似たような事例はありました。
平成の時代に始まった政府の後押しもあっての
定年延長や雇用延長、再雇用制度の採用などです。
この時は管理職以上に一般社員にも影響(恩恵?)が
波及する内容でしたので多くの方が進路選択に悩んだものです。
やはり40代前後の世代は安定を望み
起業や独立を考えていた方の多くは方針転換を図ってます。
この時点でも相当悩まれたのは50代以上のシニア社員でした。
あと10~15年の安定が保証された、まずはこのままで過ごす。
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