【終わりに】

　開業して多くの業務をこなし、顧客からの信頼を構築出来た後の

メディアからの取材であれば、自信を持って応対することも可能ですし、

自分の立ち位置を十分に把握している訳ですから言葉に裏付けがあります。

　その上でのメディア登場となれば、「ダメ押し」的な効果は確実です。

　ですがここで採り上げたように

ある意味開業直後で業界をよく知らないままの新規開業者を狙っての

有償での宣伝という営業のターゲットとして接触してくるメディアもいます。

　昔ならば、有料で宣伝チラシ作成します、配布します

といったものとほとんど変わりないものです。

　メディアからの接触に続くのが

ホームページ作成代行やネット集客のノウハウ講座と言った

それなりの費用が発生するような営業電話やメール，ＤＭ，ＦＡＸです。

　繰り返しになりますが、

確かにメディア登場は新規の顧客獲得の可能性を拡げますし、

掲載されることで他業種との提携などの機会も増えることで

業務拡大にも大きな効果が期待出来ます。

　ですが、それは既に実績や社会からの信頼を得ている場合です。

実績あっての花道登場であれば、根拠のある差別化が図れます。

　何の実績も裏付けもない段階での取材については

先方の意図を十分吟味し、今の自分にとって益があるかどうか？

本当に冷静な判断が求められます。

　ただの一発屋で終わるか、連続しての取材依頼や

コメントの依頼、原稿依頼にまで拡大発展させられるか？

　これだけの費用を投じて

本当に認知度アップや顧客獲得に益がある宣伝なのか？

　最初の一歩、くれぐれも間違えないようにお願いします。