釣れない人に見てほしい・魚を釣る為のたった3つのヒント
釣れない人に見てほしい・魚を釣る為のたった3つのヒント
釣れない人に見てほしい・釣る為のたった3つのヒントをご紹介!ここではルアー釣りをベースとし、魚種の枠を取り払ってご説明しますので、必ずしも皆さんのターゲットに当てはまるものではありません。単純に書かれていることを鵜呑みにすのではなく、自分の釣りにそれが当てはまるのかな?本当かな?と考えつつ、取捨選択しながら見極めて頂ければと思います。
①本当に魚がいますか?
魚がいない所で釣りをしていれば、釣れないのは当たり前じゃない?と思うかもしれませんが、案外これが多くの釣り人が見落としがちなミスなんです。例えば、空を見上ても必ず鳥が飛んでいる訳ではありませんよね?つまり水があるからと言って、あなたがルアーを投げているそこに「魚がいる」とは限らないのです。
魚がいれば腕がなくてもほぼ釣れる
管理釣り場を思い出して下さい。自然のフィールドよりも確実に釣れやすく、初心者に釣らせてあげたいと思ったら、まず管理釣り場を選びますよね。ではなぜ「釣れやすい」のか?それは「魚が確実にいる」からです。つまり自然のフィールドで魚を釣るには、魚が確実にいるポイントに行かなければいけないのです。では、どうするのか?
魚がいるかどうかを「見」極めましょう!
まずは自分の目や五感をフルに使ってフィールドを観察してみましょう。フィールドには魚の存在を示す多くのヒントが隠されています。
表層や水中の見える所に小魚はいますか?
小魚がいなければ、小魚やそれを餌とする大型魚もいない可能性が高いです。
鳥はいますか?
サギや海鳥などは、いわば「自然の魚群探知機」。彼らがフィールドにいなければ、小魚がいない、若しくは少ない可能性があります。よく回遊魚を狙う船は「鳥山」を目指しますよね?あれは、大型の回遊魚に追われて海面に浮上した小魚を、鳥が食べようと群れている状態。つまり鳥のいる所には小魚とそれを狙う大型魚がいる可能性が高い。これは淡水・海水問わず、全水域共通で言える事です。
風は吹いていますか?潮は動いていますか?
風は水中に酸素をおくり、潮は小魚の餌となるプランクトンを運びます。水の中でも酸素を供給している魚たち。それらがない状況ではそこに魚がいない、いてもやる気がない可能性が高いです。
潮については以下のリンクで詳しく説明しています
周りは釣れていますか?
そこが誰も知らない秘密のポイントであるといったケースは別として、魚の多い「良い釣り場」であれば、得てして他の釣り人がいるはずです。そんな中、釣り人がいなかったり、いても釣れていないようであれば、その場所はあまり良い場所ではないのかもしれません。
水はどんな色ですか?
水の濁り具合は魚のコンディションに大きな影響を与えます。海水であれば赤潮、淡水であればアオコといった、魚に悪影響を及ぼす恐れのある濁りが入ったポイントでは良い釣果は望めないかもしれません。その状況を逆手にとり、水の澄んだ場所に移動したり、濁りを利用し魚を騙すというテクニックもありますが、それはまた別の機会に。
魚がいないと思ったら
いさぎよくポイントを移動しましょう。1ヶ所で粘って良いのは、後々に魚が入ってくるという確実な情報がある場合や、魚をおびき寄せる手段(撒き餌など)を持っている場合、アナタの職業が魔法使いであった場合のみです。「撒き餌」はそこに魚がいなくても「魚をおびき寄せる」事が出来ます。では魔法も使えず、撒き餌を持たないルアーマンはどうするのが良いのでしょうか?素直にポイントを移動するのが賢い選択です。
魚がいるかどうかを情報で判断しよう!
事前に出向く釣り場の情報収集をしないというのは、交通量調査をしていない国道にラーメン店を出すくらい危険な事です。漁師・トーナメンターなど、漁獲量が自身の生活と直結している人々は情報収集に余念がありません。例えば常に移動を続ける神出鬼没の回遊魚を狙うには、その回遊ルートやタイミングなどを、シーズン毎の膨大なデータ、同業者内での情報交換など、ありとあらゆる情報を駆使して、魚の居場所を導き出しています。
そんな極限られたポイントを、我々一般アングラーがピンポイントで狙い打つ事はなかなか出来ませんが、丸腰でポイントに出向くのではなく、地元の釣具店、仲間内、釣り新聞、釣船の釣果ブログなどで、事前に釣果情報、実績エリアの下調べをし、ある程度のアタリをつけてポイントへ出向く事は無駄ではありません。
説明書を読まずにゲームを始めたり、ノープランで旅行に出かけるといったワクワクやスリルを釣りでも味わいたい方は、下調べをしないで行く手もありですが、路上駐車など、近隣住民の迷惑とならない為の下調べは必要です。
魚を沢山釣るという「経験」をしよう
魚釣りが下手な人は「魚を沢山釣った経験がない」。魚釣りが上手い人は「魚を沢山釣った経験をしている」。これは当然の事のようにも聞こえますが、魚釣りが上手い人は、元々魚釣りが上手かったから魚を多く釣る事が出来たのではなく、魚が沢山釣れる時代を経験していたり、魚が沢山釣れるポイントへ通ったから、「魚を沢山釣る」という経験が出来たのです。魚を沢山釣るというのは魚釣り上達の上でとても重要な経験となってきます。
魚とのやり取り1つとっても、経験が少ない人は焦って魚をバレらしてしまいます。また魚の繊細なアタリや、数あるアタリのパターンに気づかずフッキングする事すら出来ません。魚とのやり取りに慣れたり、魚のアタリを知るには、とにかく魚を沢山釣るという経験を積むしかないのです。では、どうやって「魚を沢山釣る」という経験を積めば良いのでしょうか?答えは簡単です。
魚が沢山釣れる場所に行けば良いじゃない
魚を沢山釣るという経験は、管理釣り場や有料ガイドサービスを使う事で積むことが出来ます。お金を掛けたくないという気持ちも分かりますが、仮に岸からのシーバス釣り10回に掛かるトータルの費用を2万円、釣れた魚が2匹として、経験値として蓄積されるのはたったの2匹分です。その2万円をシーズン中の乗合船2回に使ったならば、10匹~50匹という経験を積む事も夢ではありません。※相手は自然なので絶対はありません。
プロの釣り師は、アタリを学ぶにはトラウトを100匹釣っても足らず、レンジ(タナ)を学ぶにはヘラを100匹釣っても足らないと言います。それらの魚を自然のフィールドで釣るには一体何十年の歳月が掛かるのでしょう?「管理釣り場はちょっと……」という方は、パイロットやスズキ・イチローを思い返してみて下さい。フライトシュミレーターの経験を積まずに、いきなり空に飛び立つパイロットはいませんし、イチローもプロになる前は、ピッチングマシーンを相手に練習を積んで来たのです。
②ターゲット(魚種)の習性を理解していますか?
狙っている魚の習性を理解せず釣りに行くというのは、好みを把握していない人に山勘でプレゼントするようなものです。魚種ごとの習性を深く知る事で、アプローチの方法が分かります。ここでは多くの魚に当てはまる習性(特徴)をご紹介します。
基本的に魚は臆病
例えそれがフィッシュイーターだとしても魚は食物連鎖のピラミッドでは下位に位置します。そんな彼らが弱肉強食の世界で生き残る術の1つに「常に臆病である」事があげられます。
つまり、いきなり自分の体長の何十倍もある人間が水辺に立てば、魚が警戒するのは当然の事。水深が深く音や振動が伝わらない場所の魚を狙うならまだしも、浅場にいる魚を狙う際に水辺に影を落としたり、大きな音を立てるのは魚を遠ざける行為なのです。
獰猛なピラニアや餌付けされた動物(堤防の小魚・池の鯉)など、例外もありますが「釣り場は静かに・着水音は静かに」が基本です。
魚の性格(警戒心)は状況で変わる
同じ魚種でも、水中に垂らした3ポンドラインを避けたり、本物そっくりなルアーを見切る魚も存在しますが、50ポンドラインに結ばれた、エサと全く似つかない色や形のルアーを食べる魚も存在します。つまり彼らは、とてつもなく警戒心が高い時もあれば、我を忘れて餌を追い回す時もあったりと、実に様々な面を持ち合わせている生き物だという事です。ターゲットの魚にどんな性格があるか、どんな面があるか、その面がどんな時に姿を表すのか、それを知るだけでも、今までと全く違うアプローチの方法が見えてくるのです。
基本的に魚は温度変化に弱い
変温動物である魚は、人間よりも遥かに温度変化に敏感で、たった1℃の水温差が彼らの活性を大きく左右します。狙う魚の適水温とポイントの水温を知れば、彼らが今どこにいて、どんな状態なのかを予測する事ができ、ポイントの選定、ルアーのプレゼンテーションの仕方も変わってくるのです。
魚の習性を知る=魚を観察する
魚の習性というのは、特別珍しい種類でもない限りインターネットや書籍など調べればいくらでも資料が出てきます。そこから勉強をする事も大事ですが、リアルな魚を観察する事も大切です。魚がどこに隠れているのか、どんなエサの食べ方をしているのか、どんな形態をしているかなど、自分の目で観察する事で活字では知りえなかったリアルな情報を知る事が出来るのです。
ヒラメを例にとって言えば「下アゴが突き出ているのは何故だろう、どうして歯が鋭いのだろう、この目はどこを見ているのだろう、体が平べったい理由は?」といった様に、常に「どうして?」という疑問を持った事は、誰かにただ教えられるよりも、深い知識となって自身に蓄えられて行く事でしょう。皆さんも是非、自分のターゲットに置き換えて考えてみて下さい。
③答え合わせをしていますか?
皆さんは今まで「どうして魚が釣れたのか・釣れなかったのか」を考えた事はありますか?考えているよ!という方でも、ただ漠然と考えているだけでは駄目です。なにが正しくて、なにが間違っていたのか、学校のテストと同様、釣りにも「答え合わせの時間」が必要なのです。
沢山釣れている時は答え合わせがしやすい
魚が沢山釣れている時こそ、多くの事を学ぶチャンスです。「早く巻いたらどうかな?深く沈めたらどうかな?」など、必ず釣れると分かっている事と別の事を行えば、どうすれば釣れて、どうすれば釣れなくなるのかの答えが直ぐに帰ってきます。状況によっては、ルアーを通すレンジを1メートル変えるだけでも釣れなくなります。つまり魚が沢山釣れている時というのは、「答え合わせ」を1日の内になんども経験する事が出来るのです。
釣れていない時は答え合わせが出来ない
1日釣りをして1匹も魚が釣れない場合、翌日に釣りが出来る人は、まだ答え合わせが出来ますが、1週間後に答え合わせではフィールドの状況が全く変わっています。つまりサンデーアングラーにとって0匹で釣りを終えるという事は、殆どノーヒントのまま解を求められていると同じ事。シャーロックホームズが束になっても敵いません。
つまり大前提として、釣れた理由・釣れなかった理由を導き出すにも、まずは何らかのヒント(1匹)を得るか、数日間連続でフィールドに通い、答え合わせをする必要があるのです。それが出来なければ、先にご説明した「1日に何匹も釣れる場所」に行ってみましょう。
1匹は事故、3匹は偶然、10匹は必然
仮に1匹釣れたからと言って、そのやり方を1日通すのは危険です。なぜならそれは、何万分の1の確率で起こる、交通事故のようなのもかもしれないのです。「株を守りて兎を待つ」ということわざにもあるように、過去に偶然成功した経験にこだわってしまうと、いつまでも成長する事はないのです。
では3匹ならどうでしょうか?パターンを掴んだ!と言ってそれを通すのも1つの方法です。でも、もしかするとそれは、再現性のある釣り方ではあるけれど、もっと釣れるはずの魚(パターン)を逃がしている行為なのかもしれません。「もっと他のやり方があるかもしれない」と様々なパターンを試せば、例え失敗したとしても、それは答え合わせが出来る失敗なのです。失敗の積み重ねこそが成功や「必然」への最短ルートと言えないでしょうか?
TVやDVDでいとも簡単に魚が釣れている理由
ではここで、今までの話しを踏まえながら、テレビやDVDでいとも簡単に魚が釣れている「ように見える」理由を解説します。
①【確実に魚がいる場所】でロケをしている
多くの釣り番組は、地元のポイントに精通しているガイドやロコアングラーから情報収集をして、確実に魚がいる場所でロケを行っています。
②【魚の生態に精通し、何万匹と釣ってきた】のプロが出演者
初心者が釣るといった企画でもない限り、出演者は必ずプロフェッショナル。プロの釣り師として生計を立てていない方だとしても、少なくとも数万匹は魚を釣っているハズです。
③【答え合わせの時間】を作っている
番組から依頼されていなくても、ロケ日の前日にフィールドを下見して、ロケを成立させようとする意識の高いプロもいますし、番組側でもロケ日を数日間用意したりと答え合わせの時間を作っている事が多いです。1日目に釣れなくても、2日目に挽回というシーンはよく見かけますよね?
勿論「ぶっつけ本番」といった企画を売りにしている番組もありますし、例外もあります。ただ、いとも簡単に釣っているように見える釣り番組は、多くの努力と経験を重ねてきた人々の手によって、作り上げられているのです。
「釣れない」を楽しむのも「釣り」の在り方
ここまでの解説で、そんなに大変なら別に釣れなくても良いよ!と感じた方もいるかもしれません。しかしそれもまた1つの在り方なのです。ただ魚を捕りたいのであれば、地引網だったり投網だったりと魚を捕る手段はいくらでも存在します。ですが私たちはアングラー。わざわざ不便な釣り竿を使って、魚を捕る事を選んだのです。「釣れない」状況をどう攻略するのか、諦めるのか、または楽しむのか、その在り方はアングラーの数だけあるのです。
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記事提供元
サイト名 | TSURI HACK[釣りハック] |
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URL | http://tsurihack.com/919 |
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