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2015年 金融市場はどう動くか?

 

8.2015年の株式相場はどう動く?

まず、OECDの予測による2015年の日本の経済成長率が0.8%であり、これを前提に考えると、普通株価上昇のシナリオは考えにくいものです。

 

しかし、それを覆す威力があるのが最近の日銀(黒田総裁)の動きです。日銀が株式市場に直接手を突っ込み、マーケットを動かす是非は別にして、その威力はすさまじいものがあります。「マネタリーベース80兆円増、長期国債80兆円買い入れ、ETFの3兆円買い入れ」は、国債市場(金利市場)を文字通り異次元の世界に連れていき、信じられない程の低金利時代になっています。そうなると、株式市場は上昇し、さらに大型補正予算が組まれると景気が刺激され、これに円安が加わると輸出企業中心に企業業績の向上が見込まれます。さらに原油安のメリットが加われば、株価は上昇方向に動くことになるでしょう。

 

ただし、前述の通り、ヘッジファンドが「リスクオフモード」で絡んできた場合、ボラティリティが著しく高くなるので、下振れリスクを多めにとることが肝要です。

 

また、原油安が資源国、新興国の混乱も世界を揺るがす要因になるでしょう。長期化するロシアとウクライナの紛争は、EUの本格的経済支援がなければ、危機的な場面も到来することも考えられます。当事者のロシアもルーブルは史上最安値を更新している状況で、2015年のリセッションは不可避です。しかしプーチン大統領もしたたかです。この状態が続けば、軍事オプションに踏み切る可能性は十分あるでしょう。このようなリスクシナリオはヘッジファンドの格好の触手となるでしょう。

 

2015年の干支の未年は、「辛抱」がキーワードとなるのでしょうか。十二支の相場格言は、「辰巳天井、午尻下がり、未は辛抱、申酉騒ぐ、戌笑い、亥固まる。子は繁盛、丑躓く。寅千里を走り、卯跳ねる」です。いわゆるアノマリーの一つではあるのですが、2020年の東京オリンピックの年(子)までの助走期間として、相場は上昇基調ですが、海外からの波乱要因で大きく下げる場面もある、そんな1年になるのでしょうか。

 

さて、今年1年、色々ありがとうございました。今年の2月に会社を設立し、2014年は少しずつですが、足下を固めた1年となりました。

 

来年2015年は、しっかりと先を見据え、飛びすぎることなく、確実に上昇気流を捕まえながら前進する1年といたす所存です。

 

皆様方も、どうか良い1年であります様、心からお祈りしております。

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