テレビで片づけられない女性の部屋を見ることがありますが、

実際に、片つけられない女性の部屋を訪れると

彼女たちの部屋はものすごいことになっていることがあります。

 

玄関のドアを開けたとたん、足元には洋服や靴が散乱して、

層をなしている。

それを、ずんずん踏んでいかないと奥の部屋には到達できない。

 

　

 

足の下だけでなく、そこいらじゅうにモノが散乱している。

ハンガーにかけた服の上に、洋服が何層にも重なり、

 

 

床がカーペットなのか、フローリングなのか、

畳みなのかもわからない。

 

彼女たちを見ていると、

最初に収納を考えようとしているのに気づきます。

「ケースに入れて、押入れにしまおう！」

 

 

ケースの中に衣類を詰め終えると、そこに少しのスペースが余る。

それを見ると、そのケースの余った空間がもったいないと、

片づけるつもりで目についたモノを中に入れてしまう。

深めの引き出しや押入れケースなどに、とにかくいっぱいに

物を入れようとするから下の方に何が入っているかわからなくなる。

 

記憶力がよければ、下の方に何があるのかわかるのだけど

記憶ははるか彼方にすっ飛んでしまっているので

どこをどう探しても見つからない。

 

目についたモノを、余った場所に突っ込んでいたのでは

「こりゃ～無理だわ！」

と納得するしかありません。

これが片づけられない女性の失敗のもとになるようです。

 

床置きも、きっとモノがあっても動けるスペースがあるから

気を許してだらしなくなってしまうのでしょう。

 

 

片づけ本には出したモノはすぐに片づける。と書いてあります。

「おっしゃる通りでございます！」

と思っていてもそれが出来ない。

なんでできないのか自分でもわからない。

おいて置いても特別邪魔にならないというのが問題なのだけれど

普段生活していると、本人は気が付かないが、

ある日、体調が悪くなってから、愕然とすることが多いようです。

「こんなに片付いていないのか！！」

足元に層になっているモノはものは捨てるしかないのです。

 

 

まず、捨てる。

収納の仕方を工夫するのではなく、捨てる方法を工夫する。

 

ゴミ収集日に合わせて、ゴミを分別する。

自分が一人で捨てられのか、許容範囲を超えているのか。

捨てるためには、何が必要で、どこから始めて、

何から捨てるのか決める。

 

片づけられない女性が、「捨てる」という言葉を聞いただけで、

10通りくらいの不幸を想像してしまう不幸想像力は

きっと、誰にも負けないでしょう。

 

だけど、これは、

何の役にも立たない力なんです。

 

どこか一点だけでも几帳面にしなければと思うのなら

片づけられないことは別にして、

捨てることだけでも几帳面になってみる。

一日一個捨てる。部屋にゴミを持ち込まない。

 

 

モノを捨ててから、空になった引き出し、空になった衣装ケースを

処分してから、収納を考えてみましょう。