「なにか違う！」

服を着るたびに、首をかしげてしまう。

還暦を過ぎたあたりから、いやもっと前50代後半から

みるみるうちに、まるまる太ってきたせいかもしれない。

太った人の気持ちは太った人しかわからないというのは

本当のことだと思う。

いつかは痩せる。本気を出せば痩せる。

と思い込もうとしたが悲しいかな。

中年は痩せない。努力しても痩せない。

サプリメントを飲んでも気休めにしかならない。

今は服を買いに行っても、

着たくても着れない服がたくさんあります。

60代のオシャレなコーディネイトの本を読んだりもしてみたけれど

たっぷりした服でさえ、「なにか違う！」

青森にある十和田美術館のロン・ミュエクの

スタンディング・ウーマンみたいになってしまう。

服を買いに行くと店員さんは、

おしゃれな服をいろいろ選んで見せてくれるのだけど

自分が思うシルエットとなぜか違う。

どうしてなんだろうと考えてみると

若いころの自分、いやいや太る前の感覚で今着る服を選んでいるのが

そもそも間違いのもとだったような気がします。

現在の私の服の枚数は

喪服、肌着、パジャマを除いて27着なのだけれど

ここ数年は、あったら便利的な服も持ってないし、

よ～く考えてから服は買っているはずなのに

27着のうち、着てない服がそれでも何着かあります。

本当はもっと少なくても大丈夫なのでしょう。

若い時は、これでもかというくらい服を持っていて

引越しのたびに、ウォーキングクローゼットの有無が

部屋探しの重要なポイントだったような気がしますが

だんだんに死蔵品を抱えて、引越しするのにも嫌気がさし

50代目前で着ないままクローゼットに

うずくまっていた服を思い切って捨てて

50代後半で太って着られなくなった服や

地味目な黒、茶、グレー系の服を捨てて

衣生活は「これで良し」と納得していたのだけど

これからの私の60代の服の選び方や捨て方は

今までの自分に似合うと思っていたイメージやシルエットを

捨てることから始めて

新しくワードローブを作り直す年齢と時期なのだと…(笑)

それでもやっぱり痩せたい。

5キロ太るのは簡単だけど、1キロやせるのは大変です。

身体のダイエットより

クローゼットのダイエットの方がう～んと楽かも…(笑)