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憧れの自然菜園でつくる春野菜レタス

冬至を過ぎ、少しづつ日照時間が長くなるこのごろ。暖かい地域では、2月下旬頃から野菜の種蒔きがスタートします。田舎暮らしの本 2月号では、寒さに強い春野菜のレタスの育て方を取り上げました。treasuresでは、その一部をご紹介します♪

 

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教えてくれたのは…

竹内孝功(たけうち・あつのり)さん

1977年生まれ。長野県を拠点に菜園教室「Azumino 自給農スクール」「これならできる自然菜園教室」などを開催。著書『これならできる! 自然菜園』(農文協)、『自然菜園で野菜づくり』『コンパニオンプランツで失敗しらずのコンテナ菜園』(家の光協会)『1㎡からはじめる自然菜園』(学研)。

 

レタス

寒さに強く暑さに弱いレタスは春いちばんに種蒔きできる。

キク科で育てやすく、葉が赤い品種をキャベツの畝に混植すれば虫避けの役目も果たす。ただし玉レタスはデリケート。前年に夏野菜のよくできた畑で育てたい。

 

Step 1 種蒔き

ポット蒔きがおすすめ

レタスは畑に直蒔きすると草に負けやすいうえ、密植気味で発芽させる必要があり、草取りと間引きに手が回らずに失敗しがち。ポット蒔きして育苗し、苗を植え付けたほうが育てやすい。

「それだけでなく、育苗して植えると側根が伸びて柔らかくおいしいレタスになります」

秋穫りレタスは真夏に種を蒔いて育苗する。ひと晩水に浸した後、だしパックに入れて水を切り、そのままラップやビニールで包んで冷蔵庫に入れる。

「発芽適温は5~12℃。4~5日でちょこっと発根したら種蒔きします」

 

Step 2 育苗

春の玉レタスは鉢上げを

春先に種蒔きしたレタスは苗が小さいうちに畑に植えると寒さで傷む場合があるため、少し気温が上がる4月までポットで育てる。肥切れしないよう、途中でひと回り大きいポットに植え替えたほうがよい。

「特に玉レタスは、鉢上げすれば柔らかくなるうえ、その後の生育もよく、巻きやすいです」

夏の苗は黒の寒冷紗などで半日陰にし、風通しよく涼しい場所で育てる。鉢上げはせず、種蒔きしたポットから直接畑に、春よりも小さめの苗を植え付けてよい。

 

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Step 3 植え付け・混植

アブラナ科の虫避けに。植える前日はたっぷり水やり

サニーレタスは無肥料で育つが、やせた畑に玉レタスを植える場合は1カ月ほど前までに、植える場所に完熟堆肥をひと握り入れるクラツキをしておく。

過湿を嫌うので水はけの悪い畑では高畝にする。

キャベツやハクサイなどアブラナ科と混植すると虫避けになる。同時に植え付けるか、さらに効果的なのは赤い葉のレタスを先に植えて、少し大きくなったら隣にキャベツなどを後から植える。

株間、条間とも25~30cmで1m畝に3列できるが、キャベツ類、ハクサイと混植するときは50cm空ける。

「植え付ける苗には前日にたっぷりと水やりします。植え付けは土の乾いていない雨の翌日か曇りの日に。夏は夕方にしてください」

 

植え付けの方法

・掘った土を根鉢の周りに戻し、密着させる。植え付けたら草マルチで覆う。

・根鉢の上面と地面が同じ高さになるように植え穴を掘って入れる。

 

 Step 4 管理

追肥よりも草マルチで育てる

玉レタスは養分を必要とするが、米ぬかやボカシ肥を追肥すると病虫害を呼びやすく、えぐ味が出て味を落とすので最小限にとどめる。

「植え付け後のポイントは草マルチ。レタスが大きくならなかったり、葉が硬くなるのは、原因として乾燥と養分不足が考えられます。できるだけよい畑を選んで植え、雨が降らないときは水やりし、草マルチや敷きワラで乾燥を防いでください」

 

Step 5 収穫

夕方に水をやって翌朝収穫

「収穫は早朝がおすすめです。朝露のなかで苦味がなく柔らかいレタスが穫れます。雨が少ないときは前日の夕方にたっぷり水やりするとおいしくなります」

株元が草マルチやハコベで覆われていると泥はねが少なくきれいなレタスを収穫しやすい。サニーレタスは食べる分だけ数枚の葉をかきとって収穫もできる。

「アブラムシやナメクジが気になるときは、30分ほど水に浸しておくと取れやすいです。保存は濡れ新聞紙で覆い、ビニール袋に包んで冷蔵庫に入れます」

葉が硬い場合は、鍋に沸かした湯にサッとくぐらせて。

「さっと炒めるのもおすすめです。かさも減ってたくさん食べられます」

 

竹内さんの菜園豆知識

とう立ちしても葉は食べられる

種採り用に残したレタスなどは、とう立ちしてきます。とう立ち後も、葉をかきとって食べてみてください。柔らかく苦味がないうちは収穫を続けられます。

 

Step 6種採り

自家受粉で自家採種向き

非結球レタスは自家受粉で種採りしやすい。いくつか株を残し、とう立ちのいちばん遅いものを残して伸ばす。倒れやすいので支柱で支える。

種を付けたら乾燥させたうえ、タライの縁に叩き付けるなどして種を落とす。

 

監修/竹内孝功

文・写真/新田穂高

イラスト/小春あや

 

詳しい情報は、本誌121ページからの「自然菜園で自給自足」にてご覧ください。

 

田舎暮らしの本 2月号の情報はこちら!

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記事提供元

サイト名 宝島オンライン
URL http://treasurenews.jp/archives/11093/

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